うさとぶーの物語♯25「旦那のケチケチドライブ。その2」

短編小説 第25話。

前回のおはなしはこちらになります。

うさとぶーの物語♯24「旦那のケチケチドライブ。その1」

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ポツンと一軒建っている食堂。

人のいる気配もなく、ただ佇んでいた。

わたしたちは20人は並んでいるであろう海鮮丼屋を諦めて、この食堂に入ることにした。

わたしたちはガラガラと扉を開けて、その食堂に入った。

店内は静かでBGMもなく。

中に他のお客さんもいない。

旦那
旦那

すみませーん。

おばあさん
おばあさん

はいはーい、いらっしゃい。

中から店員らしき、おばあさんが出てきた。

旦那
旦那

4人です。

おばあさん
おばあさん

4名ね。

好きなところに座ってね。

わたしたちは4人座れるテーブル席についた。

古いがとてもしっかりしたテーブル。

イスの座面は表面が破れており、上にクッションが敷かれていた。

置いてあるメニューをみると、ラーメンやカレーライス、野菜炒めなどの定食メニューもあるようだ。

店の雰囲気からして、正直あまり期待できない・・・。

それでも入って着席してしまったからには、もう後戻りはできない。

旦那はうさとぶーに何を食べるのか聞いている。

うさ
うさ

うさ、カレーライスにするんだよー

ぶー
ぶー

ぶーもー!

旦那
旦那

そうか。じゃ、俺はラーメンかな。

taka
taka

わたしは鶏の甘酢炒め定食で。

おばあさん
おばあさん

はい、じゃあちょっと待っててね。

奥の厨房におばあさんは入っていく。

厨房にも一人いるようだ。

中にいる人物にわたしたちの注文を伝えているようだった。

すると。

ガラガラとお店の扉が開いて中年の男性2人が入ってきた。

他のお客さんが来ると、少し安心する。

おばあさんが中年男性2人の注文を受けていると、またガラガラと音を立てて、お客さんが入ってきた。

それも続々と。

お店の中は一気に雰囲気が変わり、あっという間に満席になってしまった。

旦那
旦那

なかなか人気の店みたいだな。

taka
taka

し、信じられない・・・。

沢山のお客さんが次々と注文を言っていく。

お婆さんはゆっくりと、でも無駄のない動きで注文を取っていく。

そして、私たちのテーブルに厨房にいたと思われる、おじいさんが注文したものをもってきてくれた。

おじいさん ゆっくりしていってね。

おじいさんは優しいひとことをわたしたちに伝えると、再び厨房に戻っていった。

テーブルに置かれた、ラーメン、カレーライス、鶏の甘酢定食。

わたしたちはいただきまーす。と手を合わせて食事を始めた。

うさ
うさ

おいしー!!

ぶー
ぶー

おいしー!!!

旦那
旦那

うん、美味いな!

taka
taka

すごく美味しいね!

予想外の美味しさに全員でビックリしてしまった。

それから、わたしたちは夢中で食べていて、気が付けばあっという間に食べ終わってしまった。

店を出る頃には外にも2〜3人並んでいた。実は地元民の繁盛店だったようだった。

・・・

taka
taka

なんか予想外過ぎて、ビックリだよ。

旦那
旦那

地元民に愛される、昔からやってる老舗だったんだな。

あのお店の印象は入る前とは全く違っていて。

見た目で決めつけちゃいけないなって思った。

そして。

わたしたちは海を見て、帰ることにした。

もちろん、ケチな旦那は帰りも高速道路は使わずに一般道路で帰ると言う。

うさとぶーは疲れて寝てしまっていた。

taka
taka

帰ったら、何か食べる物、あったっけ?

旦那
旦那

ああ、さっき買っておいた物があるから。それでいいか?

旦那はそう言うと、袋からなにかを取り出した。

それはさっき行きのコンビニで見かけてうさとぶーが欲しがっていた、

「スーパー幕の内スペシャル弁当」だった。

taka
taka

あれ、これって・・・

わたしが言いかける前に旦那は言った。

俺も食べたかったんだよね、と。

お弁当はしっかりと4人分、袋に入っていた。

つづく。

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